雨とともに〜みさき農園取材〜

2026.04.09

普段、自分は畑が好きな一人の外部の人間として、AIGLE SOIL TOIの農家さん取材や農家ブログに携わらせていただいていますが、
今回は少し立場を変え、AIGLE側の人間として取材に訪れました。

訪れたのは、宮崎県田野町のみさき農園さん。
以前もAIGLE SOIL TOIで取材をさせていただき、今回は再訪という形になります。

実は宮崎県は降雨量が全国的に多く、急なスコールや台風の影響も受けやすい地域。雨とともに農業を続けるこの環境は、撥水ジャケットの実用性を試すのに最適!ということで今回は、みさき農園で防水性能が進化したRainPackを実作業で着用いただき、率直な感想を伺いました。

まず話してくれたのは、これまで使ってきた雨具のこと。

「今までは安いヤッケやカッパを使ってきたんですけど、ゴワゴワして重いし、水も染みてしまう。通気性もあまり良くなくて、すごく熱がこもるんですよね。その点、RainPackは薄くて軽いのに水が染みないし、通気性もある。」

防水性もあるのに通気性もある。一見真逆で同居できない性能が不思議とこのジャケットにはあるという。
農作業は一日中続くことも多く、小さなストレスでも積み重なると大きな負担になります。

「ハウスの中の作業も朝露でびしょびしょになるからヤッケを着るんですけど、暑すぎて大変。でもこれは涼しいのに濡れない!」

さらに、細かい部分にも、現場ならではの視点がありました。

「肩まわりの動きやすさは、よく考えられていると思いました。上に腕を伸ばす作業やしゃがんでの作業、さらに腕口のゴムは、暑い時や水洗いの作業の時にパッと袖をまくれるのが便利。マジックテープで止めるタイプのモノもあるんですがやはり使い辛くて。前ポケットのジップは携帯を入れるのにありがたく、開閉もとてもスムーズです。そして何より着心地が“かなり軽い”というのが第一印象でした。」

実際に役立つ場面についても、いろいろ教えてくれました。

雨の日はもちろん、肥料をまく作業ではコットン素材の服は汚れやすく、黒くなってしまうことがあります。また、朝露の多い収穫作業や野菜を洗う際にも、防水性の高さがとても役立ちます。夏野菜は雨の日でも収穫するため雨具は欠かせず、特に背の高いトウモロコシの収穫では、朝露で全身が濡れてしまいます。」

そんな時でも、さっと着られる点が良いと話してくれました。

「お世辞ではなく、本当にこういうのがあったらいいなと思っていたんです。これまでのヤッケやカッパだと、野菜を洗う作業の際は暑くて脱いでいましたが、RainPackは快適なのでそのまま着ていられる。ヤッケとカッパの中間みたいな感じですね!」

今回はキャップも試してもらいました。

「帽子って蒸れやすいからあまり好きじゃないんですけど、この素材は蒸れにくくて快適ですね。農作業では日が当たる場所で一日中作業しますから、顔や首だけでなく、髪も日焼けしてしまうんです。後ろや前までカバーできるサンシェードは、とてもありがたいです。」

取材の最後に、みさき農園の新たな取り組みについても聞きました。

田野町は『大根櫓』で知られる地域で、日本農業遺産にも認定されています。
みさき農園も代々、干し大根を作ってきた農家で、周囲にも同じような農家が多く『地域の伝統をつないでいきたい』という思いから、

干し大根を使った新しい商品づくりに取り組んでいるそうです。

「現在開発しているのは“フライドハリハリ”。干し大根を薄く切って醤油や砂糖のタレに漬け込んだハリハリ漬けを、水分を絞って片栗粉をまぶし、揚げた“漬物チップス”です。商品化に向けて、宮崎県の食品開発センターに通いながら研究を重ねていて、すでに3年ほど試作を続けています。年間を通して製造できる仕組みづくりも大根農家さんと一緒に進めていて、賞味期限の検査などが通れば発売ができます。現在は特産品開発部のメンバーとともに、年齢も立場も異なる仲間たちと意見を出し合いながら進めています。時間はかかるけど、その分いいものが作れていると思います。
宮崎空港で田野町代表土産になるのが夢です!商品化をぜひ楽しみにしていてください!」


左:日本農業遺産の「大根櫓」 中:試作中のフライドハリハリ 右:大人気のみさき農園(sachi cafe)の幸弁


雨の日も、強い日差しの日も。
自然と向き合いながら農業を続ける日々の中で、道具はとても大切な存在です。

今回の取材を通して、農業の現場で使われる道具の意味を、改めて感じることができました。

岡田章吾
モデル、家庭菜園
モデルをやりながら山梨県の道志村で畑を耕しています。好きな野菜はズッキーニです。

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