7月がはじまりました。
今年は去年に比べて雨や曇天が多く梅雨本来の風情を感じるシーズンでした。
畑では里芋が雨を待ってましたとばかりに葉っぱを揺らしています。この2週間ほどで驚くほど背も伸び葉っぱも大きくなりました。
「待ってました」
というのは、実は梅雨入り前は逆に全然雨が降らず水のないカラカラ状態、水好きな里芋にとっては過酷でつらい表情をしていました。
元気に青々としている里芋
「植物ってみんな水が必要ないるのでは?」と思われるかもしれません。
それは間違いのないことなのですが、その中でも欲しい量が植物によって違うんです。
もっと言えば、暑い、寒い、日射しの強さ、乾燥、湿潤など、植物の種類で好みの環境が違います。
例えば、トウモロコシやスイカと言えば夏、長ネギや大根と言えば冬、というイメージが湧きませんか?
これはそれぞれの野菜がその環境に良く育つからなんです。
なぜなんでしょう?
今僕たちが食べている野菜は日本原産ではなく、そのほとんどは海外から渡ってきたものです。
日本原産というとワサビ、ウド、ミツバあたり。
スーパーで見かける野菜は、ほぼ外国生まれだと考えて間違いありません。
鍋の季節のイメージが強いネギは中国北部原産の寒い乾燥した環境から、夏野菜代表のナスはインド原産。ムシムシした暑い環境からやってきています。日本に来てから何百年経っていたとしても、それ以前の数千、数万年を過ごした生まれ故郷で刻まれたDNAが残っているわけです。すごい!!
前述の里芋はというと、インドネシア辺りの熱帯アジアが生まれ故郷と言われています。
蒸し暑くてよく雨が降る環境が大好きなんです。
水がない時の元気のなさと言ったら・・・
というわけで、少し前の水がない時期、他の畑仕事に追われて里芋の水やりができなかったのですが、たった2週間ほどで3周りほど大きくなった里芋を見て「すんません・・・」と反省しています(笑)
そして僕ははるか昔に野菜たちが大陸や海を渡り、新境地で適応して生き延びてきた様子に思いを馳せるのが、人類の大航海やグレートジャーニーを想像するのに匹敵するくらいとても面白く胸躍るストーリーです。
梅雨は雨が降ってジメジメして僕たち人間にとっては憂鬱になりがちな時期かもしれません。
でも、夏に全盛期を迎える夏野菜やお米にとっては身体を大きくする大切な時期です。
道端や公園で雨露に濡れた植物を見て「そうか、梅雨も大事な時期だったな」と思ってもらえたら嬉しいです!
それではまた!
